協会設立の翌年、1960年度から続けている重点事業のひとつ。がんの研究・治療に取り組んでいる40歳未満の医師や研究者、看護師さんらから研究成果を募り、基礎、臨床及び疫学、看護等の部門に分けて、当協会が委嘱した選考委員が審査、受賞者を決めています。2010年度までに延べ1599人に、総額3億7180万円を贈呈しています。2010年度は11年2月の選考委員会で受賞者10人が決まり、3月18日に贈呈式が開かれました。
毎年9月に開催しています。2010年は5日午後、大阪市中央区北浜東の「エル・おおさか エルシアター」で開きました。テーマは「もっと健康、もっとがん検診」。フリーアナウンサー木佐彩子さんのがん検診リポート、木佐さんと関西医科大医学部講師の斉藤淳子さんによるトーク、大阪医科大医学部教授の大道正英さんによる講演がありました。「家族ががんになったとき」と題したパネルディスカッションでは、医療ジャーナリスト田辺功さんの司会で、がん患者サポートの会・ぎんなんの田中勝子さんも加わったパネリスト4人が話し合い、会場からの質問にも答えました。
がんの治療とより良い治療を目指して大阪府立成人病センターなどとシリーズ開催しています。2010年に50回を超え、12月14日には大阪市天王寺区の大阪府医師会館で「食道がん診療の最前線」をテーマに第51回の講座が開かれました。毎年4回ほど開催しており、成人病センターの専門医らが一般の人向けに分かりやすく説明、会場からの質問にも答えています。
「がん征圧月間」の9月、各地で多彩な行事が開かれています。大阪市北区中之島の朝日ビルには毎年、月間のスローガンを染め抜いた長さ15メートルの横断幕を掲げています。2010年度のスローガンは「声かけて 地域ぐるみで がん検診」でした。
9月10日には日本対がん協会が主催する「がん征圧全国大会」が福井市で開かれました。全国から医療や行政関係者らが参加、朝日がん大賞の表彰などのほか、歌手のアグネス・チャンさんが講演しました。
がんの早期発見を促すため、賛助会員を中心に毎年春と秋にがん検診の受診を呼びかけています。4月~5月は大阪市城東区森ノ宮1丁目の「大阪がん予防検診センター」、10月~11月は大阪市天王寺区清水谷町の「大阪府医師会保健医療センター」の協力を得て、胃、大腸、肺、乳房、子宮の五つの部位について受診を案内しています。